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サービス付き高齢者向け住宅&クリニック(大阪府)

広大な土地の有効活用法として
市街地で希少な平屋の高齢者向け住宅へ。

●所在地/ 大阪府

●敷地面積 /1955.39㎡(591.50坪)

●1階床面積/1042.57㎡(315.37坪)

●2階床面積/ 117.79㎡ (35.63坪)

●延床面積 /1160.36㎡(351.00坪)

サービス付き高齢者向け住宅の運営を考えていた医療法人さまの要望に応え、広い土地の有効利用を検討していた不動産会社さまが建物の新築を決断。 その依頼を受けたサンヨーホームズでは、福祉施設の建築も数多く手掛けてきたノウハウを活かし、両者の思いをひとつの形へと結実させました。

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自宅で過ごすような居心地の良さを提供するとともに
各スペースへのスムーズな動線を叶えた平屋のプラン。

敷地のゆとりを活かして東西に住棟を配置し、その間を食堂談話室で南北につなぎました。 多目的ホールなどを設けるため一部2 階建てにしていますが、サービス付き高齢者向け住宅としては平屋のプランを採用。 必要な機能を中央部に集約したことも相まって、スムーズな動線を実現しています。 また、平屋でありながら共有スペースを広く確保するとともに、使いやすさに工夫を凝らした全30室の居室を設けました。

食堂談話室
1 東西どちらの住棟からもアクセスしやすいよう中央に設けた食堂談話室。 廊下としての機能も兼ねるためゆったりとした空間を確保し、奥に畳コーナーを併設しました。 南北に大きな窓を設置しているため明るい光がめぐり、柱や壁が少ない大空間にすることで開放感が得られます。 内装は白を基調とし、建具や家具で温かな彩りを添えました。
キッチンと洗面台
入居者などが自由に使える食堂談話室のキッチンは、安全性を考えてIHクッキングヒーターを採用。スタッフ用として奥にガスコンロのキッチンも設けました。 一角に設けた洗面器は、電気温水器付きの自動水栓を採用すると同時に、車椅子でも利用しやすい仕様にしています。
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畳コーナー
2 食堂談話室の延長として設けたモダンな小上がりの畳コーナー。 ここにも床暖房を設置し、足を延ばして座ったり、寝転がったりする場所として重宝します。
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サンルームと風除室
3 洗濯室の隣に床暖房付きのサンルームを設置。雨天でも多くの洗濯物が乾かせます。 4 見通し良くした風除室はオートロックで安全にも配慮。
多目的トイレと浴室
5 さまざまな障がい者の利用も想定した多目的トイレ。 6 共用の浴室のうち1つは大きめの2025サイズ。壁にパステル調のアクセントパネルをあしらいました。
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居室
7 入口側にトイレ・洗面・収納をまとめ、広く使えるように工夫した居室。
居室の洗面台とトイレ
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居室の洗面台もワイドなシンクを採用。
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省スペースで扉が大きく開く居室トイレ。
クロゼットも大きめです。
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廊下
10 法令に適合する幅で設計した廊下は手摺も設置。 共有スペースとして内装はシンプルにしました。
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クリニック室内
11 館内からアクセスできるほか、外部から直接利用できるエントランスも設けたクリニック。
メインホールは共通の事務室に面し、目が行き届くようにしています。
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診察室と聴覚検査室
12 診察室は清潔感のあるシンプルな空間。窓から穏やかな光が入ります。 13 聴覚検査室は防音対策も施しました。
待合スペースとX線室
14 待合スペースにはキッズルームも併設。 15 機能性に特化したX線室。
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2F多目的ホールと院長室
16 会議などに使える2階の多目的ホール。各種イベントやサービスを提供する場としても役立ちます。 17 院長室にはシャワー室も併設し、事務作業だけでなく、気分転換ができる空間にしています。
併設のクリニック外観と太陽光発電設備
併設のクリニックは一般外来が多いことを考慮し、建物の一番手前に配置しました。 オーナーである不動産会社さまが太陽光発電を設置し、大きな屋根を有効利用。
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平面図 敷地配置図
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事業主さまの声

医療福祉全般を展開してきたご縁のある地域で広い土地を活かし
高齢者が快適に過ごせる居住型施設をつくっていただきました。

この場所でサービス付き高齢者向け住宅の運営をしようと
決めたきっかけについてお聞かせください。

事業主さま もともと院長先生が開業していたクリニックが近くにあり、界隈は小・中学校の健診を長く受け持ってきた場所です。 そのご縁もあり、近隣でデイサービスや訪問介護、訪問診療など医療福祉全般を展開してきたなか、まだなかったのが入居型の高齢者向け施設でした。 また、院長先生のご親族が入居できる施設がなかなか見つからなかったという経験もあり、幅広い方を受け入れできるサービス付き高齢者向け住宅が必要だと実感。 今回、広い土地があるとお聞きして開設を決めました。

建物の具体的なプランにあたってどんなことを意識し、
どのような希望をお伝えになられましたか。

事業主さま 入居型の高齢者向け施設は海外のほうが進んでおり、映画にも描かれています。 それを見た院長先生がイメージをお伝えし、海外にある施設の良い部分を参考にして設計していただきました。 一番のポイントは平屋ということでしょう。市街地でこれだけ広い土地を使える場所は少なく、その利点を活かすことにしました。 完全バリアフリーで、入居者さまに負担なくお過ごしいただけると思います。

最近はサービス付き高齢者向け住宅も増えつつありますが、
ここならではの特徴はありますか。

事業主さま 床暖房をパブリックスペースの広い範囲に採用。エアコンではどうしても乾燥しやすく、少しでも空気の環境が良くなるように配慮しました。 食堂談話室に併設した畳コーナーも珍しいと思います。このほか、オーナーの会長婦人ご自身がご年配ということもあり、細部までご高齢の利用者の目線にこだわられました。

完成した建物について、入居希望者などの反応はいかがですか。

事業主さま 平屋であることに加えて、床暖房や畳コーナーを取り入れた開放的な空間、広く感じられる居室など、理想的な建物が完成して見学に来られる方からの反応もいいですね。 クリニックを併設している点も、万一のときの対応が早いということで安心していただいています。 入居費は周辺相場と比べて少し高いかもしれませんが、それ以上に内容が充実しているといえるでしょう。 今後は隣接地に2棟目を建てるなど、さらなる充実を図っていく計画です。

担当スタッフ

営業担当:幸田 泰之
オーナーさまの期待に応え、プランも予算も最良の提案をいたしました。補助金申請期限が迫るなか、当社のみが間に合わせられた点もご評価いただけたと思います。
設計担当:小澤 仁
当社ならではの構造の強みを活かし、内部に柱が少ない開放感あふれる空間を実現しています。建物の周囲には植栽や芝生をめぐらせて緑化規定もクリアしました。
IC担当:助永 光子
オーナーさまや事業主さまの声に耳を傾けて、高齢者向け施設というイメージではなく、住居としての雰囲気づくりを大切にしたインテリアにまとめています。
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