
この記事では、注文住宅を検討している方に向けて、20畳のリビング(LDK)の建築事例をご紹介します。広いリビングにするメリットやデメリット、スタイリッシュなレイアウトにするためのコツも解説しているので、記事を最後まで読めば広いリビングのある理想の住まいを手に入れるヒントが見つかります。
家づくりで悔いを残さないためにも、建築事例を参考にしながら具体的なイメージを明確にしていきましょう。
20畳のリビング(LDK)は後悔する?失敗しないコツ
そもそも20畳のリビングは面積に置き換えると、どの程度の広さになるのでしょうか。一般的に、2畳で約1坪として換算されるため、20畳のリビング(LDK)の広さは約10坪です。20畳を平米に換算した場合は、約33㎡に相当します。家を建ててから「リビングが広すぎた」「もっと広くすれば良かった」と後悔しないためにも、リビング作りで失敗しないコツを把握しておきましょう。ここでは、以下の2つの項目に分けて詳しく解説します。
・広いリビング(20畳)のメリット・デメリット
・20畳のリビング(LDK)の広さを活かしたおしゃれなレイアウト術
広いリビング(20畳)のメリット・デメリット
20畳以上の広いリビングをつくるメリットは家族が集まるのに申し分のない広さがあり、ゆったりと過ごせるとこです。大型家具を置いても余裕を待たせられるため、好みのインテリアを叶えられる上に動線を邪魔する心配がありません。
一方で、20畳の広いリビングを作っても広さを持て余す恐れがあります。広いだけに家具の配置のバランスも配慮しなければなりません。また、リビングに面積を取られて他の部屋が狭くなったり収納スペースを作れなくなったりして、収納に入りきらない物が散乱するケースもあるので注意しましょう。
20畳のリビング(LDK)の広さを活かしたおしゃれなレイアウト術
ここでは、広さを活用しておしゃれなレイアウトのリビング(LDK)にするポイントを確認していきましょう。ポイントとなるのは、インテリアの選び方やソファのデザイン、収納方法の3点が挙げられます。
・家族構成や生活スタイルに合ったインテリアを選択する
20畳のリビングをおしゃれにするための要になるのが家具の存在です。家具を部屋のどの場所に配置するのかによって、室内の雰囲気はガラッと変わります。インテリアを検討する際は、家族のライフスタイルや要望、動線などに配慮したうえで最適なものを選択しましょう。例えば、子どものいる世帯は角の少ない低めの家具を選んだり、家族の人数に合わせてソファや椅子の数を揃えたりして適切なインテリアを選ぶことが大切です。さらに、バリアフリーや空き部屋対策など、将来の暮らしのイメージを頭に入れながら検討すると良いでしょう。
・ソファ選びがリビングの雰囲気を左右する
ソファはリビングの雰囲気を大きく左右するため、慎重に選ぶことが大切です。インテリアに合わせたデザインを選ぶのも重要ですが、ソファに座る人数やサイズ、形状などを想像しながら検討することをおすすめします。
広いリビングだからといってサイズが大きすぎるソファを選んでしまうと、リビングの面積に対してソファの存在感が際立ち、圧迫感を与えかねません。ソファの配置場所によっては動線の邪魔になるため、動線を意識して家具を置くようにしましょう。
・隠す収納や見せる収納を上手く活用する
20畳のリビングをおしゃれにするには、収納計画を事前に立てておきましょう。リビングにスタイリッシュな家具を配置しても、収納できなかった物で部屋が散乱すればおしゃれな雰囲気が崩れてしまいます。
特に、生活感を一切出したくない場合は、書類やリモコン、ゴミ箱など、細々した物を収納できる場所を確保することが不可欠です。そこでおすすめなのが、見える収納と隠す収納のバランスを考えること。デザイン性の高い物を露出させたり、生活感のある物は中身が見えない場所に収納したりするのも良いでしょう。収納計画を立てる際は他の部屋もあわせて検討しましょう。
広々リビングの活用方法は?建築事例を紹介
サンヨーホームズが実際に手掛けた建築事例の中でも、20畳のリビングの広さを上手に活用したアイデアが詰まったものを紹介します。
・大きな窓を設けた開放的な大空間リビング
・LDKとつながる階段室にはスキップフロアも設置
・リビング北側には吹き抜けとスキップフロアがつながる
実際に建てられた家の事例を知ることで、20畳のリビングを賢く活用する方法が見つかります。
大きな窓を設けた開放的な大空間リビング
(大阪府 M様邸)
まず最初にご紹介するのは、孫を含めた10人の家族がいつ集まってもゆったり過ごせるように、約27畳のリビングを確保した建築事例です。
リビングのすぐ横にはフラットにつながるウッドデッキのテラスがあります。ここに大開口の窓を設置したことでテラスとの横のつながりが生まれ、開放感のある大空間に仕上がりました。
キッチン横にはキッズルームがあり、将来または災害時に別居する家族が避難してきた場合に、隣接する和室と統合させて主寝室に変えられる設計です。
LDKとつながる階段室にはスキップフロアも設置
(愛知県 S様邸)
こちらは、わざと高低差を生み出すことで大空間のLDKを実現した建築事例です。リビングには折り上げ天井と床の高さを下げたダウンフロアを設け、縦に広い空間を確保しました。
間接照明の柔らかな光がラグジュアリーな雰囲気を醸し出しており、非常におしゃれです。真っ白な壁がスクリーンになり、シアタールームとしても活用できます。
リビング内に設置された階段は吹き抜けになっており、階段の踊り場を広く取ることでワークスペースを確保しています。
リビング北側には吹き抜けとスキップフロアがつながる
(滋賀県 I様邸)
最後にご紹介するのは、家族5人と7匹のペットがのびのびと暮らせる大空間のリビングが広がる建築事例です。一直線の家事動線を確保することで、水回りを一カ所に集めた効率的な間取りを実現しています。リビングの北側にはプラスアルファの空間として、吹き抜けとスキップフロアを配置しました。
吹き抜けには大きな窓があり、2階ホールだけでなく1階にも光が入り、吹き抜けの周囲は明るく照らされています。スキップフロアには家族全員が自由に使用できるワークスペースがあります。
まとめ
20畳の広いリビング(LDK)には、ゆったりと過ごせる空間で、好みのインテリアを楽しめるメリットがあります。一方で、広さを持て余したり、収納が不足したりしないよう、家具の配置や収納計画を事前に立てることが重要です。
建築事例からもわかるように、大きな窓や吹き抜け、スキップフロアなどを取り入れることで、開放感のある多様な空間として活用できます。家族構成やライフスタイルの変化にも柔軟に対応できるため、理想の暮らしを実現するための有効な選択肢と言えるでしょう。
「ゆとりモア」は、広いリビングを作りたい方におすすめの設計提案です。空間の高低差を上手に活用して実際の面積よりも広い大空間を作ることが可能です。ダウンフロアの一部を家族共有の図書館スペースにするのも良いでしょう。大空間のリビングがある家づくりにお悩みの方は、サンヨーホームズにご相談ください。
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