認定こども園の運営などを手掛けてきた事業主様は、地域からの要請に応える形で小規模保育園の新規開園を決断。
0~2歳児を対象とする定員19人以下の認可保育園で、既存の本園と併せて受け皿を拡大することにより、待機児童の解消に貢献しています。
時間的な制約があることも考慮して開園場所に選んだのが、お客様をもてなす場所として使っていた迎賓館です。
サンヨーホームズがかつて施工した建物で、構造を把握していたことに加えて、躯体がしっかりとしていたこともスムーズな改修へとつながりました。
改修工事を行ったのは、 事務所に使われていた1階部分です。
まずは厨房などの必要なスペースを整えたうえで、柱が少ない大空間を実現できるというサンヨーホームズの構造の強みを活かし、開放的な保育室を最大限に確保しました。
「おひさまの温もりと森のような優しさが感じられるように」という事業主様のテーマに合わせ、柱は空の色の変化をイメージしてカラフルに彩り、収納ボックスに山や動物を描くなど、楽しいデザインを採用。
構造上必要な耐力壁は、パステルグリーンのお絵かきボードとして活用しています。
インテリアによる雰囲気づくりだけでなく、指挟み防止扉や角のない柱、床面積を有効利用できる吊り収納や折り畳み式の配膳カウンターなど、安全性や機能性も追求。
さまざまなアイデアを凝らすことで、お子様が安心して過ごせる理想的な空間が完成しました。