住宅街の環境への配慮と
のびのび遊べる空間を両立
子育て世帯が多く暮らす都市のニーズに応えて保育園を計画。閑静な住宅街にふさわしい理想的な形を追求しました。
約90坪の土地を投資用に購入したオーナー様は、いくつかの活用法を検討した結果、保育園の新設を決断。 地域の待機児童解消に区が積極的であることに加えて、借り手となる保育事業者様が内装・設備代を負担するため、費用対効果が高いと判断しました。 2方向に避難経路を確保できる角地で、開園に対して近隣住人の理解が得やすい小学校の通学路沿いという立地も、計画の後押しになったそうです。 サンヨーホームズでは、今回の事業者様の保育園を数多く手掛けてきた実績があり、建築を担当することになりました。
敷地面積に限りがあるため、建物は3階建てを採用。廊下を最小限に抑えて空間を効率的に設けると同時に、スムーズな動線を実現しました。 各階の保育室はパーティションを開放すると、発表会などのイベント開催時に大空間として使えるようにもなっています。 これまでの保育園でのノウハウを活かした工夫も、数多く取り入れられています。 コーナー部を丸くした設計、引き戸の指挟み防止ゴム、窓の転落防止ルーバーのほか、お昼寝時間などを想定した常夜灯を各室に採用しました。
計画にあたって都市部の住宅街という環境も考慮しました。外壁は区の景観条例を踏まえ、規定値内で事業者様指定のピンクに近い色を選んでいます。 また、2階の道路側に園庭代わりのルーフバルコニーを設置。 お子様のプライバシー保護と近隣への騒音対策として高さのある遮音壁を設けるなど、様々な目線での気配りを徹底しました。
●所在地/東京都
●1階床面積/156.53㎡ (47.35坪)
●2階床面積/145.40㎡ (43.98坪)
●3階床面積/145.40㎡ (43.98坪)
●延床面積/ 444.50㎡(134.46坪)
●敷地面積/ 296.65㎡ (89.73坪)
住宅密集地でも窮屈さはありません
お子様が安全で快適に過ごせることはもちろん、職員の働きやすさを考えた工夫が随所に凝らされています。 園庭の確保が難しい都市型保育園の課題も解決できました。