空き巣が狙う「窓」をつくらないのが防犯対策になる?期待できるメリットは

163 view

夫婦共働きで日中を留守にすることが多かったり、小さな子どもがいたりする場合、「窓の防犯対策をどのようにすればよいのかわからない」と悩む方もいるかもしれません。

本記事では注文住宅における窓の防犯対策をどうすればよいのか具体策を解説します。

この記事を読めば窓の防犯対策でできることが分かり、どのような対策が適しているのか判断できるようになるでしょう。

W-eco design

 

空き巣の侵入口に一戸建て住宅の「窓」が狙われている

一戸建て住宅における空き巣被害は窓を侵入口にされることが多く、特に玄関ドアや窓などの鍵をかけない無締り(むじまり)が原因で空き巣被害に遭うケースが数多く報告されています。ほかには、ガラス破りやドア錠破り、戸外しなど破壊行為によって侵入口を犯人自らが作るケースも多いようです。

警察庁のデータによると2004年から住宅を対象にした侵入窃盗(空き巣)は減少傾向にあり、2022年は1万5,692件で前年比は-9.2%となっています。しかしながら、1日当たり約43件の空き巣被害が発生しており、未だ気を抜けない状況です。(※)

これから注文住宅を建てる場合は、空き巣被害を避けるためにも防犯対策を意識して窓の種類を選ぶことをおすすめします。

※参考:警察庁|侵入犯罪の脅威

 

【窓の防犯対策例】新築やリフォームする際にできること

新築やリフォームは間取りを自由に変えられるため、防犯対策に最適な窓を選ぶのに絶好のタイミングです。実際に、防犯対策に有効な窓の種類を知ることで、自分の家に合う窓を判断しやすくなるでしょう。ここでは、新築やリフォーム時にできる窓の防犯対策例を紹介します。

  • 防犯合わせ複層ガラス
  • ダイヤル鍵付クレセント
  • シャッター雨戸
  • 面格子

 

防犯合わせ複層ガラス

防犯合わせ複層ガラスは、ガラス破り対策に有効な窓ガラスです。ガラスは3層構造になっていて、窓ガラスに強い衝撃が加わっても0.8mmの中間膜が簡単に割れない構造になっています。防犯合わせ複層ガラスの強度がわかる、ある実験をご紹介しましょう。

1mの高さから1㎏の重さの金属を防犯合わせ複層ガラスに目掛けて落下させたところ、ガラスにヒビが入って割れたものの、中間膜があるために窓の錠に手を掛ける穴を開けるまでに時間がかかることが分かりました。

ダイヤル鍵付クレセント

クレセントは窓に取り付けられている錠を指します。ダイヤル鍵付クレセントはダイヤルが備え付けられている錠のことです。万が一、犯人に窓ガラスが割られてクレセントに手を掛けられても、ダイヤルの暗証番号を解除できなければ窓を開けられないようになっています。

また、窓掛け防止クレセント機能が付いているので、クレセントがしっかり掛かっていない場合はレバーが止まる仕組みです。在宅中は暗証番号を解除しておけば、毎回ダイヤルを回さなくても簡単にクレセントを開け閉めできます。

シャッター雨戸

シャッター雨戸は上下に開閉する巻き上げ型の雨戸です。左右にスライドして開閉する雨戸は窓の横に収納するスペースを必要としますが、シャッター雨戸は窓の上部に巻き上げて収納できるのでスペースを取りません。

万が一、窓の鍵を掛け忘れた場合でもシャッター雨戸を閉めておけば、それだけで防犯対策になります。シャッター雨戸の締め忘れが心配な方は、設定した時間になると自動で閉まる電動タイプがおすすめです。

 

面格子

面格子は人の出入りが少なく、周囲から死角になりやすい窓に取り付ける金属製の格子です。トイレや浴室、洗面所、雨戸のない窓、2階の窓などに設置されるのが一般的です。面格子を取り付ければ、防犯対策をしながら光や風を取り込めます。

面格子が防犯対策におすすめなのは、面格子を取り外して窓ガラスを割るまでに時間がかかるからです。防犯性の高い家は空き巣の犯人に狙われにくい傾向があるため、面格子を取り付けて防犯性を高めれば空き巣を防げるでしょう。

 

「窓」をつくらないことが防犯になる理由

窓は採光や風通しを確保するうえで重要な役割があります。その一方で、空き巣被害の侵入口として狙われやすくいため、窓の防犯対策が欠かせません。

ここでは、窓をつくらないことが防犯になる理由を解説します。

 

窓からの侵入経路をなくせる

窓の防犯対策として防犯性の高い窓を選ぶのもひとつの方法ですが、そもそも家に窓やバルコニーがなければ犯人に侵入される心配がないので、家の防犯性の高い家を高められになります。

特に、道路に面していない壁側の窓は人通りが少なく死角になりやすいことから、防犯上狙われやすくなります。窓の防犯対策を怠れば犯人から狙いやすい家と認識されてしまうかもしれません。

採光や風通しのために窓を配置するなら、人が侵入しにくい大きさの小窓や高い位置にある高窓、開閉できないFIX窓などを選ぶとのもよいでしょう。

 

快適に暮らせる

窓をつくらないことで換気効率が向上し、有害物質の侵入を防ぎやすくなるため暮らしが快適になります。窓を開けると光と風が入るのと同時に、花粉やPM2.5なども取り込んでしまいます。

近年、家の換気設備は窓を締め切ったままのほうが換気の効率が高くなるように設計されているため、浴室や洗面所などの湿気が多くなりがちな場所には窓を設置しなくても問題ありません。有害物質をカットしてくれる換気システムを採用すれば、アレルギーの心配がある方も安心して暮らせるでしょう。

夫婦共働きで日中家を留守にすることが多い方や、普段から窓の開け閉めをしない方は、思い切って窓を付けない選択をしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

窓は採光や風通しを確保するうえで重要な役割がありますが、窓の種類や設置場所によっては空き巣の被害に遭うリスクが高まります。犯人の侵入口になりやすい窓をつくらなければ犯罪の抑止力につながり、防犯性の高い家を建てることができるでしょう。とはいえ、窓がなくては採光や風通しがとりにくくなるため、FIX窓や高窓など窓の種類にこだわるのもひとつの方法です。

窓の防犯対策をはじめ家づくりにお悩みの方は、サンヨーホームズにご相談ください。サンヨーホームズでは、高性能で年単価の安い合理的な家づくりを提案いたします。家づくりを検討している方に資料を配布しているので、ぜひご覧ください。

カテゴリー:

新着記事

おすすめ記事