猫と暮らす家のアイデアは?間取りの工夫と注文住宅の建築事例

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猫と暮らす家

一般的に、猫は犬のように飼い主と散歩する習慣がありません。そこで、猫と暮らす家を考えるうえで重要なのが、猫が家の中で自由に動き回れるかどうかというポイントです。

この記事では、これから注文住宅を建てて猫と一緒に暮らそうと考えている方に向けて、猫と暮らす家のアイデアを解説します。猫が自由に動き回れる間取りの工夫や注文住宅の建築事例も紹介します。記事を最後まで読めば猫と暮らす家づくりのヒントが見つかり、人と猫が暮らしやすい環境をイメージできるでしょう。


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猫と暮らす家づくりのヒント3つ

猫の習性を考慮せずに家づくりをしてしまうと、住み始めてから問題が起こって後悔する恐れがあります。まずは、猫と暮らす家づくりで大切にしたい3つのヒントを確認しておきましょう。3つのポイントは次のとおりです。

・猫専用の通路や扉…自由に動き回れる動線

・猫が安心できるパーソナルスペースを確保する

・快適な住まいには猫の脱走防止策も必要

 

猫専用の通路や扉…自由に動き回れる動線

猫と暮らす家を建てるには、猫の習性に合わせた動線を確保する必要があります。猫の習性を考えずに家づくりをすれば、猫が運動不足になったりストレスが溜まりやすくなったりする恐れがあるため注意が必要です。猫と暮らす家づくりで知っておきたい猫の習性の例は次のとおりです。

・狭い場所に隠れる

・窓辺で外の様子を眺める

・高い場所を好み、上から下を見下ろす

・高所と低所を移動し、上下運動をする

・日当たりがよい場所で日向ぼっこをする

猫と暮らす家づくりでは、猫が快適な場所に移動する習性があることに配慮した間取りを検討しましょう。

 

猫が安心できるパーソナルスペースを確保する

猫と暮らす家づくりでは、猫のパーソナルスペースを確保することも大切なポイントです。猫は縄張り意識が強く、同居する家族であっても自分のテリトリーに人や他のペットが入るのを嫌う傾向があります。

公益社団法人日本動物福祉協会が発表した『猫の飼養管理基準』によると、猫のパーソナルスペースは縦90㎝×横90㎝×高さ90㎝とされています。2匹以上の猫と暮らす場合は、それぞれの猫が1匹になれるスペースを確保してあげることが必要です。例えば、猫の頭数分の寝床を確保する、安心して身を隠せる隠れ場所を作るなどの工夫を家づくりに取り入れましょう。

 

快適な住まいには猫の脱走防止策も必要

猫と暮らす家づくりをする際は、猫が屋外に脱走をしないように防止策を考えることも必要です。猫が屋外に出ると事故に巻き込まれたり、猫同士の縄張り争いでケンカをしたりしてケガをする恐れがあります。猫の安全を守るためには、猫が屋外に脱走しないための対策をすることが大切です。例えば、以下のような対策が脱走防止に効果的です。

・玄関やベランダ、窓辺に内ドアや猫用フェンスを設置する

・猫が爪で引っ掻いても破れない耐久性のある網戸を採用する

・誤飲や火傷などの危険があるキッチンには仕切りドアや室内窓を設置する

 

猫と暮らしやすい間取りは?【注文住宅の建築事例】

猫と暮らす家づくりをする際は、注文住宅の建築事例が参考になります。建築事例から猫と暮らしやすい間取りにするコツを見つけられるでしょう。ここからは、次の3つの建築事例を紹介します。

・吹き抜けに広がるキャットウォーク

・二間続きの猫部屋を設置

・猫が出入りできるキャットスルー(ペットドア)

 

吹き抜けに広がるキャットウォーク

(滋賀県 I様邸)

吹き抜けキャットウォーク
インナーテラス

こちらは、中2階と吹き抜けを組み合わせることで横だけでなく、縦にも大空間を実現した建築事例です。家族5人とペット7匹が快適に暮らせる工夫が満載の間取りです。

例えば、吹き抜けの窓から外を眺められるようにキャットウォークを設置し、脱走防止策として室内と屋外の中間エリアにあたるダイニングの一角にインナーテラスを併設しています。透明な引き戸の先にはペット関係の収納スペースを設け、その先の扉は猫の脱走を防ぎつつ外のテラスに出入りできます。

#60 滋賀県 I様邸 スキップフロア 吹き抜け 猫

 

二間続きの猫部屋を設置

(大阪府 H様邸)

猫部屋
猫部屋

続いて紹介するのは、猫専用の部屋を設置した建築事例です。猫専用の部屋は二間続きになっており、日当たりのよい東側に配置されています。壁や天井近くにはキャットウォークが設けられており、吹き抜けに設置されたロフトは猫専用のスペースです。猫専用の部屋には床暖房が完備しており、猫が冬でも暖かい環境で暮らせる工夫がされています。

リビングダイニングは天井を高くし、天井近くの壁にキャットウォークと猫専用の出入口を設置することで猫が上下にも左右にも動ける動線を確保しています。

#51 大阪府 H様邸 猫と暮らす家 インナーガレージ

 

猫が出入りできるキャットスルー(ペットドア)

(大阪府 O様邸)

キャットスルー
キャットスルー
キャットスルー
カーテンを設置することなく、明るくプライバシーが確保された家を実現した建築事例です。アウトリビングとして利用できる中庭は四方を壁に囲われているものの、隣接するLDKには大開口の窓が設置されています。家全体が中庭に面する窓から光を取り込めるように工夫された間取りです。

リビングの壁の一角には、ドアを開けなくても猫が自由に出入りできる猫専用の扉が設置されています。2階ホールには学習カウンターと反対側の壁にキャットウォークが設けられています。

#26 大阪府 O様邸 キャットスルー ペットドア

 

まとめ

猫と暮らす家づくりでは、猫の習性を把握したうえで動線やパーソナルスペース、脱走防止策を検討する必要があります。猫は高所での活動を好むため、キャットウォークを設置して上下運動ができるような工夫が必要です。また、猫は縄張り意識が強く、単独行動をする習性を踏まえて、1匹でゆっくり過ごせるスペースを確保した間取りにすることも猫と暮らす家づくりの重要なポイントです。間取りのアイデアが浮かばない場合は、建築事例の間取りをヒントに検討してみましょう。

理想の住まいは、家族構成や時代の変化とともに変わっていきます。サンヨーホームズでは、リフォームや住み替え、建て替えなど、家づくりに関する悩みを解決し、より快適に暮らすための様々な暮らし方を提案しています。

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