
マイホームの内装を決める際に、「自分にはセンスがないから・・・」と無難なホワイト系の壁紙を検討している方もいるのではないでしょうか。実際に、はじめて目にするたくさんのカタログの中から、「これなら」という壁紙を選ぶのは簡単ではありません。
しかし、壁紙の選び方ひとつでお部屋の印象がガラリと変わる可能性があることも事実です。今回は、壁紙で個性を演出できるアクセントクロスの使い方のコツをご紹介していきましょう。
アクセントクロスとは?
アクセントクロスは、壁のどこか一箇所に、柄付きなど他の壁とは違う種類のものを貼るクロスの仕上げ方です。
1面を柄付きに、他の3面の壁を無地になど同じ部屋の壁の中で変化を持たせています。アクセントクロスは、部屋の内装だけではなく、ユニットバスの壁パネルなどでも、多く利用されています。
部屋ごとのイメージに合わせて色や柄、明るさを選ぶ
アクセントクロスを取り入れるときには、色選びだけでなく、柄や明るさなども考えることが重要なポイントです。色や明るさが感覚に与える印象はとても大きく、選び方によって部屋自体の印象が変わるといっても過言ではありません。
特に、アクセントクロスでは一部だけに色や柄を取り入れるので、そのアクセントクロスが持つインパクトが強く感じられます。アクセントクロスが持つイメージや色、柄、明るさが与える効果を知り、アクセントクロス選びに活かしましょう。
色の選択の重要性
部屋ごとに適した色を選ぶことで、その部屋の機能や雰囲気をより引き立てることができます。
例えば、リビングルームでは明るく開放的な色を選ぶことで、家族や友人とのコミュニケーションを促す効果があります。一方で、寝室やトイレなどゆっくり休息を取りたい場所では明るさを抑えた落ち着いた色を選ぶと良いでしょう。
柄の効果
柄を選ぶ際には、部屋のサイズや家具の配置といった要素も考慮することが大切です。例えば、大柄の壁紙は広い空間で効果的であり、小柄の柄は小さな部屋に適しています。
明るさの影響
色や柄だけでなく、部屋の明るさも重要です。明るい色や柄は光を反射し、部屋を広く感じさせる効果があります。逆に、暗い色や柄は居心地が良いくつろげる空間に感じさせることができます。
アクセントクロスを実際に使った建築実例
アクセントクロスは、基本は1面の壁に別の種類のクロスを貼りますが、他のパターンでの使い方もあります。
1面の壁だけに使う
(神奈川県 I様邸)和室:来客用や冬にくつろぐ場所として掘りごたつ付きの和室を併設。柿渋色の壁で和モダンに仕上げました。
(兵庫県 F様邸)子ども部屋:将来は2室に分割できる子ども部屋。床材や建具はLDKや主寝室とは違う明るい色合いのものをチョイス。ブルーとピンクの壁面のクロスが爽やかに。
アクセントクロスのスタンダードな使い方は、4面の壁の内、1面の壁のクロスを変えるというものです。3面のクロスをホワイト系などのクロスを選択肢、1面は柄付きや無地でも色の違うクロスを選択します。
柄付きといっても、葉っぱなど自然のものモチーフにしたナチュラルなものから、アラベスク模様など大胆な柄のもの、ストライプやドットなどモダンな印象のものなどさまざまです。住まいのイメージに合わせて選択するのがおすすめです。
1面だけのアクセントクロスは、大胆な柄を使っても使う面積が少ないため馴染みやすく、難易度としてはそれほど高くありません。はじめてクロス選びをする方でも失敗することは少ないでしょう。
2面の壁だけに使う
4面の壁の内、隣り合った2面の壁にアクセントクロスを選択する使い方もあります。違和感なく選ぶコツは、同色系のクロスでまとめることです。たとえば、2面に柄付きのクロスを選んだら、他の2面は同色系の無地にします。色合わせが心配な方は同色系でまとめるよいでしょう。
逆に、コントラストを付けて全く別の色を選ぶ方法もあります。難易度は高くなりますが、個性的な部屋を演出する場合におすすめです。
アクセントクロスを使うときの注意点、失敗しないためのポイント
アクセントクロスを使うときには、どの壁面をアクセントにするか慎重に選びます。
気を付けるポイントは、窓の位置です。寝室でアクセントクロスを使う場合、ベットボードとなる壁面を選ぶことが多いかもしれませんが、窓が多すぎる場合、アクセントクロスの存在感が薄れてしまいます。
また、窓枠の色やカーテンなどが加わり仕上がりのイメージが変わってしまうこともあります。アクセントクロスとして存在感を出すなら、窓がない、または窓が少ない壁面がおすすめです。
まとめ
内装の選び方で、お部屋のイメージはガラリと変わります。少しクロス壁で変化を出したい場合、アクセントクロスはとても効果的です。寝室や子供室、書斎やトイレなど個室となっている場所なら、他の部屋の雰囲気に影響を与えることも少ないため使いやすいでしょう。将来的にも模様替えがしやすい場所でもありますから、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
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