店舗退去後の跡地活用法として社会福祉への貢献を検討。
オーナー様の思いを汲んだ高齢者向け施設が誕生しました。
プランにあたっては敷地の形状を考慮。奥が細長くなっていることを踏まえて、幅に余裕がある道路側に建物を配置することにしました。
そして、エントランス近くにマイクロバスなど送迎車の待機場所を設け、奥の狭いエリアに12台分の駐車場を確保。
全体的に透水性舗装を採用するとともに、余ったスペースに植栽を施し、駐車場には芝生を敷き詰めるなど、雨水対策や緑化の工夫も取り入れています。
建物の設計のうえで重視したポイントが、入居者やスタッフのスムーズな動線です。
建物の中心部にエレベーターや階段、共用のキッチンや浴室を配置し、その周囲に廊下をぐるりと巡らせた回遊型のプランを採用しています。
また、各階に40帖以上の食堂を確保して、眺望や採光に恵まれた南側と東側を中心に居室を設けるなど、快適な居住性にもこだわりました。
全体として、清潔感のある白を基調としたシンプルな内装でまとめると同時に、バリアフリーはもちろん、高気密・高断熱仕様を徹底。
高度な介護を必要とされる高齢者でも安心して心地よく暮らせるよう、細やかな気配りを行き届かせています。